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- 2017.06.07 Wednesday
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ミラノにある大きなクーポラを持つルネッサンス様式の教会「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ(Santa Maria delle Grazie)」にあるのが世界でもっとも有名なフレスコ画「最後の晩餐」です。教会内のドメニコ修道会食堂の北壁に描かれているレオナルド・ダ・ヴンチ傑作は息をのむほどの迫力です。
レオナルド・ダ・ヴィンチが1494年から1498年の間に描いた「最後の晩餐」は、それまでに使われていた伝統的な「フレスコ技法」と違い、「セッコ画」(乾いた石灰の壁に水彩で描く)という技法が用いられました。しかし破損の早いセッコ画技法では、フレスコが完成して数年後にはすでにフレスコ画の劣化が始まったといわれています。
今までに多くの修復が行われてきましたが、最新の科学的技法に基づいた修復が1999年に終わり、失った本来の色調が取り戻されました。再生したレオナルドの傑作「最後の晩餐」を保護するため、展示されている修道会の食堂には空気清浄機が設置され、1回15分ごとに25人だけを入れるなどの措置が講じられています。